就活を進めていると、やることはどんどん増えていきます。自己分析、企業研究、ES、適性検査、面接対策。インターンや説明会の予定が入れば、確認しなければいけないことはさらに増えます。
どれも必要そうに見えるので、「全部きちんと進めなければ」と思うほど、逆に何から手をつければいいのか分からなくなってしまう――そんな経験はないでしょうか。
そんなときに必要なのは、やることをさらに増やすことよりも、今の状況で何を先に進め、何を少し後に回してもいいのかを見極めることです。
この記事では、就活でやることが増えてきたときに、どうやって順番を決めればいいのかを整理していきます。
この記事を読むとできるようになること
- やることが多いとき、何から手をつければいいか分かる
- 「期限」と「次に進むために必要なこと」の見分け方が分かる
- 今やることと、後回しにしていいことの分け方が分かる
- 状況が変わったときに、優先順位を見直す考え方が身につく
全部が大事に見えるからこそ、優先順位は決めにくい
自己分析も企業研究も、ES対策も面接対策も、状況によってはどれも必要なことです。ただ、だからといって全部を同じタイミングで進める必要はありません。
たとえば、自己分析がまだ十分ではないと感じていても、明日がESの提出期限なら、今日はESを進めるべきです。企業研究をもっとしたいと思っていても、数日後に面接が控えているなら、その企業について必要な確認を済ませたうえで、面接準備に時間を使ったほうがいい場合もあります。
やることが多いからこそ、「全部終わらせてから次に進む」のではなく、今の状況に合わせて取り組む順番を決めていく必要があるのです。
優先順位は「どっちが重要か」だけでは決まらない
やることが多いと、
「自己分析と企業研究、どちらが重要なんだろう」
「ESと面接対策、どっちを優先すべきなんだろう」
と考えたくなります。
ただ、就活では「片方が常に重要で、もう片方はそうでもない」という関係になることは、ほとんどありません。
同じ自己分析でも、就活を始めたばかりのときと、明日面接があるときとでは優先度がまったく違います。同じ企業研究でも、応募企業がまだ何も決まっていない人と、すでに選考が進んでいる人とでは、そもそもやるべきことの中身が変わってきます。
だからこそ、順番を決めるときは「どっちが大事か」よりも、「今の自分は、どっちを先に進める必要があるか」という視点で考えたほうが整理しやすくなります。
その判断には、次の3つの基準が役立ちます。
優先順位を決めるための3つの見方
① まずは期限が近いものを確認する
最初に確認したいのは、期限が決まっているものです。
就活には、ESの提出期限、適性検査の受検期限、説明会やインターンの申込期限、面接日など、自分の都合だけでは動かせない予定がいくつもあります。
たとえば、自己分析をもう少し深めたいと思っていても、明日提出するESがほとんど書けていないなら、まずはESを進めるしかありません。
ここで伝えたいのは、「期限が近いものだけやればいい」ということではなく、今やらなければ機会そのものを逃してしまう作業がないかを、一度きちんと確認しておこうということです。
やることが多いときほど、頭の中だけで考えず、直近の期限を一度洗い出してみると、順番がつけやすくなります。
② 何が次の行動を止めているかを確認する
期限だけでは順番を決めきれないこともあります。
そんなときは、今の就活がどこで止まっているのかに注目してみましょう。
たとえば、応募したい気持ちはあるのに候補企業がまだ決まっていないなら、まずは応募先を絞り込む必要があります。
応募企業は決まっているのにESが書けていないなら、新しい企業を探すよりも、ESを進めるほうが次につながります。
面接が近いのに、自分が話す内容がほとんど整理できていないなら、他の企業を調べるよりも面接準備に移ったほうがいいでしょう。
迷ったときは、「これもやったほうがいいかも」と考えるより、「今、何が終わっていないせいで次に進めていないのか」を確認してみてください。
今つまずいている部分を一つ解消できれば、その先の作業も進めやすくなります。
③ 後から取り戻せることは、いったん後回しにする
期限が近いものと、次に進むために必要なものを確認したら、最後に「今すぐでなくてもいいこと」を分けておきます。
たとえば、自己分析をさらに深めること、新しい企業をもう少し探すこと、業界について詳しく調べること、すでに書けているESをさらに磨き上げることなどです。
これらは不要という意味ではありません。状況次第では、どれも後で取り組む必要が出てきます。
ただ、明日がES提出期限なら、企業をさらに10社探すのは今日でなくてもいいかもしれません。面接が数日後に迫っているなら、自己分析を最初からやり直すより、面接で使う部分だけ確認するほうが効率的な場合もあります。
必要なことと、今すぐ必要なことは分けて考える。
この考え方ができるようになると、「全部やらなきゃ」という状態から少しずつ抜け出せます。
「今やる・次にやる・今はやらない」の3つに分けてみる
取り組む順番を決めるとき、やることを1位から10位まで細かく並べる必要はありません。
まずは、
今やること 次にやること 今はやらないこと
の3つに分けるだけでも十分です。
「今やること」には、期限が近いものや、それをしないと次に進めないものを入れます。
「次にやること」には、必要ではあるけれど、今の作業が終わってからでも間に合うものを置きます。
「今はやらないこと」には、必要性はあっても、今の状況では後回しにできるものを入れます。
たとえば、こんな分け方です。
- 今やる:明日提出するESを書く
- 次にやる:週末の面接に向けて話す内容を整理する
- 今はやらない:新しい候補企業をさらに探す
ここでの「今はやらない」は、二度とやらないという意味ではなく、今のタイミングでは急がなくていい、というだけの意味です。
優先順位をつけるというのは、何かをあきらめることではなく、取り組む順番を決めることです。
一つ終われば、「次にやること」を「今やること」に移せばいいですし、必要になったタイミングで、後回しにしていた作業に戻ればいいだけです。
優先順位は、状況が変わったら入れ替えていい
一度決めた順番を、そのまま守り続ける必要はありません。就活では、予定や選考状況がどんどん変わっていきます。
今週は応募企業を探すことを優先していても、面接日が決まれば面接準備を先に進める必要が出てきます。ESを提出し終えたら、それまで後回しにしていた企業研究や、別の応募先の検討に戻ることもあるでしょう。
だからこそ、長期間分の順番を最初にガチガチに固定するより、状況が変わるたびに見直していくほうが使いやすいやり方です。
迷ったら、もう一度この3つを確認してみてください。
- 直近の期限は何か
- 何が終わっていないせいで、次に進めていないのか
- 今すぐでなくてもいいことは何か
この3つが変われば、取り組む順番が変わるのも自然なことです。
最初に決めた予定を守ることよりも、今の状況に合った順番へ入れ替えられることを大事にしてみてください。
優先順位を決めたら、まずは一つだけ進めてみる
やることを整理しても、整理するだけで時間を使ってしまえば、状況はあまり変わりません。
順番を決める目的は、きれいな予定表をつくることではなく、次の行動を決めることです。
今やることが決まったら、まずは一つだけ進めてみましょう。
ESなら、一社分だけでも書き始めてみる。応募先を決める必要があるなら、候補を絞ってみる。面接が近いなら、話す内容を確認して、実際に声に出してみる。
その一つが終わったら、次にやることへ移ります。
就活では、すべてを完璧な状態にしてから次に進む必要はありません。進めながら足りない部分が見つかったら、そのときに補っていけば大丈夫です。
やることが多すぎて手が止まっているときは、「全部の準備をどう終わらせるか」ではなく、今の自分が次に進むために最初に何をするかから考えてみてください。
次に読むべき関連記事
理系就活のスケジュール
優先順位の付け方が整理できたら、今の時期に何を進めればいいのかを確認してみてください。就活全体の流れと、時期ごとに取り組みたいことを整理しています。
就活で迷ったときの判断基準
やることの順番ではなく、「どちらを選べばいいか」で迷っている場合はこちらです。情報がある程度そろったあとに、何を基準に決めればいいかを整理しています。
理系就活スタートガイド
就活を始めたばかりで、優先順位をつける以前に「まず何から始めればいいのか」が分からない場合はこちらです。最初に進めたい準備を整理しています。
出遅れ・逆転ガイド
周囲より遅れていると感じ、通常の優先順位整理だけでは立て直しにくい場合はこちらです。今の状況を確認し、必要な対策へ分岐できます。
93 理系就活の判断力ガイド
優先順位だけでなく、企業選びや情報収集など別の迷いでも手が止まっている気がする場合はこちらです。自分がどの迷いで止まっているのかを整理できます。






コメント