就活を進めていると、「第一志望はどこですか」と聞かれる場面があります。周りに志望企業が固まっている人がいると、自分だけ決められていないことが気になってしまうかもしれません。
ただ、第一志望が決まっていないからといって、就活が進んでいないわけではありません。
企業についてまだ知らないことが多くて決められない人もいれば、企業の違いは分かっているのに何を重視するかで迷っている人もいます。あるいは、複数の企業を同じ基準で比較できていないだけ、というケースもあります。
つまり、「第一志望が決まらない」という状態は同じでも、原因によって次にやるべきことは変わってきます。
この記事では、すぐに第一志望を決める方法ではなく、まず自分がどこで止まっているのかを整理していきます。
この記事で分かること
- 第一志望が決まらない原因が、本当に情報不足なのか
- 企業比較と判断基準、どちらでつまずいているのか
- 今は第一志望を確定させる段階なのか
- 原因に応じて、次に何を進めればよいか
決まっていない=進んでいない、ではない
「第一志望」という言葉から、就活を始めたら早い段階で一社に決めるものだ、というイメージを持つことがあります。
ただ実際には、企業を調べたり、説明会に参加したり、選考を受けたりする中で、企業の見え方が変わっていくものです。最初はそれほど気にしていなかった企業への志望度が上がることもあれば、逆に、詳しく知ることで「思っていたのと少し違う」と感じることもあります。
企業理解がまだ進んでいる途中なら、第一志望が固まっていないこと自体は問題ではありません。大事なのは、決まっているかどうかより、なぜまだ決められないのかというところです。そこがはっきりすれば、もっと企業を調べるべきなのか、比較の仕方を見直すべきなのか、自分の判断基準を整理すべきなのか、次に進む方向も自然と見えてきます。
第一志望が決まらない4つの理由
一社に絞れないと、「もっと企業について調べたほうがいいのでは」と考えがちです。
もちろん、本当に情報が足りていない場合もあります。ただ、企業研究を続けても志望度が固まらないなら、別のところで止まっている可能性があります。
①判断に必要な情報がまだ足りていない
まず考えられるのが、単純に情報が足りていない状態です。
たとえば、仕事内容がよく分からない、どの職種で採用されるのか確認できていない、配属や勤務地について判断に必要な情報が分からない。こうした状態では、企業同士を比べようとしても比べようがありません。
この場合は、無理に第一志望を決めようとするより、判断に必要な情報を確認するのが先です。ただし、企業についてすべてを知る必要はありません。第一志望を考えるうえで影響のある部分だけ、情報を補えば十分です。
②情報はあるのに、企業を同じ軸で比較できていない
企業についてある程度調べていても、比較の仕方がそろっていないと決めにくくなります。
たとえば、A社では仕事内容を中心に見ているのに、B社では年収や福利厚生が気になり、C社では知名度を見ている。この状態だと、それぞれの企業に詳しくなっても、どこを基準に順位をつければいいのか分からなくなります。
企業ごとの情報量をさらに増やすよりも、同じ項目で比べられる状態にすることが必要です。「企業のことを知らない」のではなく、「比較できる形になっていない」だけ。この違いに気づけると、次にやることも変わってきます。
③比較できているのに、何を重視するか決まっていない
企業の違いは分かっていても、一社に絞れないことがあります。
たとえば、仕事内容ならA社のほうが魅力的だけれど、働き方ならB社のほうが希望に近い。勤務地はA社、事業への興味はB社というように、それぞれに良さがある状態です。
この場合、足りていないのは企業情報ではなく、自分は何をより重視して選びたいのかという軸かもしれません。それが整理できていないために、順位をつけられずにいる可能性があります。ここでさらに企業情報を増やしても、比較する項目が増えるだけで、かえって決めにくくなることもあります。企業を調べる段階ではなく、自分の判断基準を整理する段階だということです。
④「絶対に後悔しない一社」を探してしまっている
企業研究も比較も進んでいるのに決められない場合、「もっと調べれば、迷いなく選べる一社が見つかるはず」と考えていることもあります。
ただ、就活中に確認できる情報には限りがあります。実際の配属先や一緒に働く人、入社後に担当する仕事など、入社前には分からないことも残ります。
そのため、すべての不安がなくなってから第一志望を決めようとすると、いつまでも判断するタイミングをつかめなくなってしまいます。
必要な情報を確認し、企業を比較してもなお迷いが残るなら、それは情報を増やす段階なのか、それとも今ある材料で判断する段階なのか、一度確認してみてください。
今は「決める段階」なのか、それとも「知る途中」なのか
第一志望が決まらないときは、「どう決めるか」だけでなく、今が本当に一社へ絞る段階なのかどうかも確認してみてください。
企業研究を始めたばかりで、これから参加する説明会がいくつもある。興味のある業界や職種もまだ変わっている。そうした段階なら、志望度が動いていくのは自然なことです。
その場合は、無理に一社へ固定するのではなく、「現時点では、この企業の志望度が高い」くらいに考えておくのでも構いません。
一方で、企業比較が進み、選考もある程度受けていて、そろそろ優先順位を考える必要があるのに決められないのであれば、情報不足以外の原因を確認したほうがよいでしょう。
「第一志望は早く決めるべき」「最後まで決めなくてもいい」と一律に考える必要はありません。それより大事なのは、今の自分が、企業を知っている途中なのか、それともそろった情報から判断する段階なのかを分けて考えることです。
原因が分かれば、次にやることも変わる
第一志望が決まらないとき、すべての人が同じ対策をする必要はありません。判断に必要な情報が足りないなら、まず不足しているところを確認する。企業については分かっているのに比較できていないなら、同じ軸で並べられる状態にする。比較はできているのに何を重視するか決まらないなら、自分の判断基準を整理する。そして、情報も比較も判断基準もある程度そろっているなら、あとは調べ続けるのではなく、実際に第一志望を決めるところへ進むだけです。
同じ「決められない」状態でも、原因が違えば次にやることも違います。だからこそ、最初から「企業研究が足りない」と決めつけず、自分はどこで止まっているのかを確認することが先になります。
まとめ|決める前に、「なぜ決められないか」を確認する
第一志望が決まらないとき、すぐに企業を増やして調べ直す必要があるとは限りません。まずは、今どこで判断が止まっているのかを確認してみてください。
情報・比較・判断基準がある程度そろっているなら、次は新しい情報を増やすのではなく、実際に第一志望を決める段階です。
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