夏インターンを探していると、1日や数日で終わるものだけでなく、2〜3週間ほどかけて参加するプログラムを見かけることがあります。
「短期より有利なのでは」
「研究が忙しくても参加した方がいいのでは」
と迷う人もいるでしょう。
夏の長期インターンは、すべての学生が参加する必要があるものではありません。興味のある業界や職種がある程度見えていて、一社の仕事内容や働き方を詳しく知りたい人に向いています。
一方、まだ業界や職種を広く比べたい段階なら、複数の短期インターンに参加する方法もあります。
この記事で扱うのは、数か月以上働く通年型の長期インターンではなく、夏休み中に2〜3週間ほど集中して参加するタイプのプログラムです。
インターン選び全体の流れから知りたい場合は、理系インターン完全ガイドも参考にしてください。
この記事でわかること
- 夏の長期インターンと短期インターンの違い
- 夏の長期インターンのメリット・デメリット
- 参加すべきか判断する4つのポイント
- 長期インターンが向いている人
- 短期インターンを優先してよい人
夏の長期インターンと短期インターンの違い
2〜3週間の長期インターンと、1日〜数日程度の短期インターンでは、企業を見る深さや使う時間が変わります。
| 比較する点 | 2〜3週間の長期インターン | 短期インターン |
|---|---|---|
| 企業を見る深さ | 一社を詳しく見やすい | 複数社を比較しやすい |
| 仕事内容 | 継続した課題を体験できる場合がある | 企業説明や短時間の仕事体験が中心になりやすい |
| 社員との接点 | 継続して関われることがある | 接点は限られやすい |
| 必要な時間 | まとまった時間が必要 | 比較的少なくて済む |
| 向いている段階 | 興味のある業界・職種が見えてきた段階 | 業界・職種を広く見たい段階 |
実際の内容は企業によって異なります。
長期インターンを選ぶときは、2〜3週間使うことで、短期ではわかりにくい仕事内容や職場の様子まで見えてくるかを確かめてみてください。
夏の長期インターンに参加するメリット
2〜3週間のプログラムでは、一つの企業や仕事に継続して関わるため、短期インターンでは見えにくい部分にも触れる機会が増えます。
仕事内容や専攻とのつながりを知りやすい
業務に近い課題へ継続して取り組めるプログラムでは、実際の仕事がどのように進むのかが具体的にわかります。
技術者が何を基準に判断しているのか、個人で考える仕事とチームで進める仕事の割合はどうか、といった点も見えてきます。さらに、他部門や顧客とどのように関わりながら仕事を進めているかがわかることもあります。
理系学生にとっては、大学で学んでいる専門分野や研究内容が、企業の仕事とどのようにつながるのかを考える機会にもなります。
たとえば、材料の知識が製品開発でどう使われているか、解析や実験の経験が設計でどう生かされるかなど、大学で身につけた知識と実際の仕事との距離を確かめられます。
社員や職場の雰囲気を知る機会が増える
2〜3週間参加すると、短期インターンよりも複数の社員と関わる機会が増えます。
若手社員がどのような仕事を任されているか、社員同士がどのように相談しているか、質問しやすい雰囲気があるかなどが見えてくるため、働く環境をイメージしやすくなります。
説明会で社員の話を聞くだけではわかりにくい、日々の仕事の進め方に触れられる点も長期プログラムの特徴です。
ただし、インターンは学生向けに用意されたプログラムです。参加中に感じた雰囲気が、普段の職場すべてを表しているとは限りません。
自分に合う仕事の進め方を考えやすい
実際に課題へ取り組むと、自分がどのような仕事に興味を持てるかも考えやすくなります。
一つのテーマを深く考える方が好きなのか、周囲と相談しながら進める方が合っているのか、技術そのものを追究する仕事に魅力を感じるのかなどは、体験して初めて気づくこともあります。
こうした経験は、研究開発や設計、生産技術などの職種を選ぶときに、仕事の進め方と自分との相性を考える材料になります。
面談や選考の案内につながることもある
企業によっては、インターン参加後に面談や選考などの案内が行われることがあります。
ただし、参加すれば必ず本選考で有利になるわけではありません。参加後の流れについて案内がある場合は、募集要項や企業の公式情報を確認してください。
仕事内容や企業との相性を知る機会として考えると、2〜3週間をより有効に使えます。
夏の長期インターンに参加するデメリット
一社を詳しく見られる一方で、2〜3週間というまとまった時間を使います。
参加によって得られる経験と、その期間にできなくなることの両方を考える必要があります。
研究や授業に使える時間が減る
理系学生にとって負担になりやすいのが、研究や大学の予定との両立です。
夏休みであっても、
- 研究や実験
- 研究室のゼミや進捗報告
- 授業やレポート
- 大学院入試の準備
- 学会発表や資料作成
- 共同研究に関する予定
などが入ることがあります。
さらに、開催日だけでなく、応募準備や事前課題、移動にも時間が必要です。
2〜3週間の参加によって、研究や大学の予定へどの程度影響が出るかも考えておく必要があります。
複数の企業を比べる機会が減る
一社に2〜3週間参加すると、その期間に参加できる他社のインターンは限られます。
メーカーとITのどちらに進むか迷っている、研究開発と設計を比べたい、完成品メーカーと部品メーカーの違いを知りたいという段階では、複数の企業を見ることで判断材料を増やせます。
一社へまとまった時間を使うことで、他の選択肢を見る機会が減る点は、応募前に考えておきたいところです。
夏の長期インターンに参加すべきか判断する4つのポイント
参加するか迷ったときは、次の4つを順番に考えると判断しやすくなります。
1.2〜3週間で何を知りたいのか
最初に、今回のインターンで知りたいことを決めます。
実際の仕事内容を詳しく知りたい、研究開発職と設計職の違いを知りたい、自分の専攻が仕事でどう使われるか確かめたいなど、目的は一つか二つでも構いません。
目的が決まっていれば、そのプログラムへ2〜3週間参加する価値があるかを考えやすくなります。
「長期の方が就活に有利そう」という理由だけで迷っている場合は、短期インターンも含めて比較してみてください。
2.2〜3週間を使うだけの内容があるか
次に、プログラムの中身を調べます。
特に確認したいのは、次のような点です。
- どのような仕事や課題を体験するのか
- 対象となる職種や部門
- 実際の業務に近い課題があるか
- 社員とどの程度関われるか
- フィードバックを受ける機会があるか
- 期間中のスケジュールが具体的に示されているか
募集要項やプログラム説明を読み、短期インターンでは得にくい経験ができそうかを確かめてみてください。
複数の候補をどう比べればよいか迷う場合は、理系インターンの選び方も参考にしてください。
3.研究や授業と両立できるか
開催期間だけでなく、事前課題や移動まで含めて日程を確認します。
デメリットで挙げた研究やゼミ、学会準備などと重ならないかを確かめ、調整が必要なら応募前に指導教員や研究室へ相談しておきましょう。
参加期間中に無理が生じないかまで考えたうえで、応募を決めましょう。
4.今は一社を深く見る段階か
最後に、業界や職種がどこまで見えているかを考えます。
一社の仕事内容や働き方を詳しく知りたい段階なら長期インターン、まだ広く比較したい段階なら短期インターンが合います。
具体的な目安は、次の節で見ていきます。
長期インターンが向いている人・短期インターンを優先してよい人
4つの確認をした後は、次のような目安で考えてみてください。
長期インターンが向いている人
- 興味のある業界や企業がある程度見えている
- 知りたい職種が絞れている
- 志望企業の仕事内容や職場の進め方を詳しく知りたい
- 短期インターンではわからなかった部分を確かめたい
- 研究や授業との調整ができる
たとえば、「メーカーの開発職に興味があり、実際に製品開発がどのように進むのか知りたい」という状態なら、業務に近い課題を扱う長期プログラムは有力な候補になります。
短期インターンを優先してよい人
- 業界や職種をまだ絞れていない
- 複数の企業を広く比べたい
- メーカー、IT、研究職、設計職など複数の選択肢で迷っている
- 研究や大学の予定が多く、まとまった期間を取りにくい
この段階では、複数の短期インターンや説明会を組み合わせる方が、自分に合う業界や職種を探しやすくなります。
長期インターンに参加しなくても、短期を組み合わせれば必要な情報を集めやすくなります。夏に十分動けなかった場合の進め方は、冬インターンまでに進めたいことで確認できます。
まとめ|2〜3週間で何を確かめたいかを考える
「この2〜3週間で何を確かめたいのか」「その内容をプログラムで知ることができるのか」「研究や授業と無理なく両立できるのか」を考えたうえで、今の自分に一社を深く見る必要があるかを判断してみてください。
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