理系就活で失敗する人の特徴|よくあるパターンと対策

就活を進めていると、「一応動いてはいるのに、なぜか前に進んでいる感じがしない」ということがあります。

企業を調べているのに、応募先を決められない。自己分析をしたのに、企業選びやESにつながらない。ESは書けても、面接になるとうまく説明できない。不合格が続いているのに、どこを直せばいいのか分からない。

こうした状態は、能力や学歴だけが原因とは限りません。

企業研究、自己分析、ES、面接と、一つひとつには取り組んでいても、それぞれがうまくつながっていないために、就活が進みにくくなっていることがあります。

この記事では、理系就活でつまずきやすい状態を6つに分けて整理します。

ここでいう「特徴」は、性格や能力のことではありません。今の就活の進め方に表れている状態のことです。

自分に近いものがあるか確認しながら、まずどこを見直すとよさそうか考えてみてください。

最初に整理したいこと

  • 失敗しやすさは、能力や学歴だけで決まるものではない
  • 行動量より、準備や判断が次につながっているかを見る
  • 自分がどこで止まっているかを確認する
  • 複数当てはまっても、最初に見直す場所は一つでいい

つまずきの正体は、行動同士がつながっていないこと

就活では、企業を調べる、自己分析をする、インターンに参加する、ESを書く、面接を受けるなど、いくつもの準備を並行して進めます。

それぞれに取り組んでいれば、やったことは増えていきます。ただ、その結果が次の判断につながっていなければ、「いろいろやっているのに、何も決まらない」という状態になってしまいます。

たとえば、企業研究をしても応募候補が変わらない。インターンに参加しても志望度が変わらない。自己分析をしても企業選びの基準が見えない。ESを書いても、面接では自分の言葉で説明できない。

こうした場合は、「どれだけやったか」よりも、その後に何が変わったかを見たほうが、詰まっている場所を見つけやすくなります。

企業を調べた結果、候補は絞れたか。自己分析をした結果、企業を見る基準は少し見えてきたか。面接を受けた結果、次に変えたいことは決まったか。

この流れが止まっている場所に、今の就活を見直すヒントがあります。

特徴1:情報を集めても、自分の判断材料にできていない

就活を始めると、業界、職種、企業、選考について多くの情報を目にすることになります。

情報を集めること自体は必要です。ただ、調べる量が増えているのに、応募する企業や進みたい方向がほとんど変わらないなら、情報収集のところで止まっているかもしれません。

メーカーとITの違いを調べた。研究職と開発職の違いも分かった。企業の名前もたくさん覚えた。それでも、どこを候補に残せばいいのかは決められない。

この状態では、情報が「知識」のままで、自分の判断材料になっていません。

情報を見たあとは、「この情報で自分の候補はどう変わったか」を考えてみましょう。

仕事内容に興味があるので候補に残す。勤務地が希望から大きく外れるので優先度を下げる。研究内容とは違うけれど、職種には興味を持てたので調べ続ける。

このように、情報を見た結果として判断が一つでも変われば、その情報は就活に活かせています。

反対に、企業リストだけが増え続けているなら、さらに情報を集める前に「何を残し、何を外すために調べているのか」を考え直したほうがいいかもしれません。

特徴2:企業選びの基準がなく、応募先に一貫性がない

企業を探していると、大手、安定、年収、勤務地、仕事内容、専門性など、いろいろな条件が気になります。

どれも企業を見る材料にはなります。

けれど、そのときどきで気になった条件だけを使っていると、応募先にまとまりがなくなりやすくなります。

大手だから受ける。周囲も受けているから受ける。安定していそうだから候補に入れる。締切が近いので、とりあえず応募する。

企業を見るきっかけとしては、それでも構いません。

そうして「なぜこの企業を候補に残しているのか」が自分でも分からなくなると、企業比較や志望動機でも迷いやすくなります。

企業選びの基準は、最初から完成している必要はありません。

仕事内容を重視したい。勤務地はこの範囲で考えたい。研究との完全一致よりも、技術を深められる職種を見たい。

このように、今気にしていることを仮に置くだけでも、企業を見るときの判断は変わります。

大事なのは、その基準が正しいかどうかではなく、「なぜこの企業を候補に残しているのか」を自分なりに説明できることです。

特徴3:自分の経験を、企業選びや選考に使える形に変換できていない

研究、授業、アルバイト、部活動、サークルなど、振り返れば経験はいくつもあるのに、企業選びやESになると何を使えばいいか分からないことがあります。

この場合、経験が足りないとは限りません。

経験から、企業選びに使う判断材料や、選考で自分を伝える材料を取り出せていないだけかもしれません。

たとえば研究で思うように結果が出なかった経験があっても、「実験をした」という事実だけでは、自分について分かることは多くありません。

どこで困ったのか。何を考えたのか。どんな工夫をしたのか。なぜその方法を選んだのか。

こうした部分まで振り返ると、自分の考え方や行動の特徴が見えてきます。

また、経験の整理には二つの使い道があります。

一つは、どのような企業や職種を選びたいかを考えるための材料です。もう一つは、自己PRやガクチカ、面接で自分を伝えるための材料です。

性格に名前をつけたり、経験を一覧にしたりするだけで終わらせず、「この経験から、自分は何を選ぶときの判断材料にできるか」「選考では何を伝えられるか」まで考えられると、自己分析が次の行動につながりやすくなります。

特徴4:企業選び・志望動機・ES・面接をバラバラに考えている

企業選び、志望動機、ES、面接は、それぞれ別の準備に見えます。

ただ、実際にはかなりつながっています。

何を重視して企業を選んだのか。その基準から、なぜその企業が候補に残ったのか。自分のどの経験や強みが仕事につながりそうなのか。それをESや面接でどう説明するのか。

この流れがつながっていれば、企業ごとに別の自分を作る必要がなくなります。

反対に、それぞれを別々に考えると、自分でも説明しにくいズレが出てきます。

企業選びでは安定性を重視しているのに、志望動機では「挑戦できる環境」だけを強調している。ESでは経験をきれいにまとめられたのに、「なぜその行動を取ったのか」と聞かれるとうまく答えられない。

一つひとつの内容が間違っているわけではありません。

とはいえ、「なぜこの企業を選び、この経験を伝えているのか」が自分の中でつながっていないと、応募先が増えるほど説明もバラバラになりやすくなります。

企業選び、志望動機、ES、面接を別々に完成させるのではなく、同じ判断や経験がどうつながっているかを確認すると、どこでズレているのかも見つけやすくなります。

特徴5:行動したあと振り返らず、同じところでつまずいている

インターンや選考では、思うような結果が出ないこともあります。

ESが通らない。面接でうまく話せなかった。最終面接で不合格になった。

不合格になること自体が、就活の失敗というわけではありません。

それでも同じやり方を続けていると、経験が増えても改善につながりにくくなります。

一方で、不合格の理由を正確に特定するのは難しいものです。企業から詳しい理由を教えてもらえるとは限りませんし、自分から見えていない事情もあります。

そのため、「自分はこれが原因で落ちた」と決めつける必要はありません。

見るべきなのは、

次の選考では、何を一つ変えて試すか

です。

話が長かったと感じたなら、次は最初の結論を短くする。志望理由の深掘りで詰まったなら、企業を候補に残した理由をもう一度整理する。

一度に多くの部分を変えるのではなく、次に試すことを一つ決めれば、選考を受けるたびに少しずつ調整できます。

特徴6:一人で考え続け、客観的な確認ができていない

就職先を決めるのは自分なので、自分で考える時間は必要です。

とはいえ、自分で判断することと、すべてを一人だけで確認することは別です。

企業候補が有名企業に偏っていても、自分では気づかないことがあります。研究説明が専門的すぎても、普段同じ分野の人と話していると分かりにくさに気づけないことがあります。

ESや面接も同じです。

自分では伝わっているつもりでも、初めて聞く人には背景が分からない。短く答えているつもりでも、実際には話が長くなっている。

こうした部分は、第三者に見てもらうことで、自分では気づかなかったズレが見つかることがあります。

相談する目的は、答えを決めてもらうことではありません。

どの企業を受けるか、何を重視するか、最終的にどこへ進むかは自分で判断します。その一方で、企業候補が偏っていないか、ESが伝わるか、面接での説明が分かりやすいかといった点は、第三者にも確認してもらえます。

キャリアセンターや研究室の先輩、就活経験者など、相談できる相手がいれば、必要な部分だけ見てもらう方法があります。

自分で判断することと、すべてを一人だけで進めることは別です。必要なところだけ人に確認してもらうほうが、自分では見えにくいズレにも気づきやすくなります。

複数当てはまるなら、最初に止まっている場所から見直す

ここまで読んで、複数の特徴に当てはまった人もいると思います。

その場合も、すべてを一度に直す必要はありません。

まず、今の就活でどこから先に進めなくなっているのかを見てみます。

今の状態最初に見直すところ
応募先を決められない情報の見方・企業選びの基準
ESに使う内容が定まらない経験の整理
志望動機が作りにくい企業選びと志望理由のつながり
ESは通るが面接で詰まるESと面接のつながり
同じところで不合格が続く選考後の振り返り
何が問題か分からない第三者からの確認

たとえば、応募先そのものが決まっていないなら、面接回答を細かく整えるより、企業を見る基準を先に確認したほうが進みやすくなります。

反対に、ESは通っているのに面接で説明できないなら、企業選びを最初からやり直すより、ESに書いた経験や判断を自分の言葉で話せるか確認するほうが、今の課題に合っています。

また、当てはまる特徴が見つかっても、これまでの就活をすべて捨ててやり直す必要はありません。

今ある企業候補を新しい基準で見直す。すでに整理した経験を、別の角度から振り返る。次の面接で一つだけ話し方を変えてみる。

今までやったことを使いながら、止まっている部分だけ直していけば十分です。

原因が見えたら、次は行動を一つ変えてみる

ここまでで、「自分はどこでつまずいていそうか」が少し見えてきたら、次は具体的な行動に落としていきます。

たとえば、企業選びの基準が曖昧だと分かっても、それだけでは何をやめればいいかまでは決まりません。

有名企業だけを見ているのか。基準なしにエントリー数を増やしているのか。企業サイトの言葉だけで志望動機を作っているのか。

同じ「企業選びで詰まっている」状態でも、直したい行動は人によって違います。

理系就活のNG行動10選では、企業選び、インターン、自己分析、ES、面接などで避けたい具体的な行動と、その代わりに何をすればよいかを整理しています。

原因は見えてきたけれど、「では何を一つ変えるか」で迷っている場合は、続けて確認してみてください。

まとめ|失敗の原因は、今の詰まりから整理する

就活がうまく進まないとき、その理由を能力や行動量だけで考える必要はありません。

企業研究、自己分析、ES、面接などに取り組んでいても、それぞれが次の判断につながっていなければ、動いているわりに前に進みにくくなります。

見るべきなのは、「何をやっていないか」だけではなく、「どこで流れが止まっているか」です。

応募先を決められないのか。経験をESにつなげられないのか。ESは通るのに面接で説明できないのか。不合格のあとに次の修正点を決められていないのか。

複数当てはまっても、すべてを一度に直す必要はありません。

まず最初に止まっている場所を一つ見つけ、その部分につながっている行動を一つ変える。そこから次へ進めば十分です。

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