大阪府の優良化学・素材メーカー|理系学生に知ってほしい実力企業

※本記事にはプロモーションが含まれています。

大阪府の隠れ優良企業の中でも、今回は化学・素材メーカーに絞り、注目したい実力企業を紹介します。

化学メーカーといっても、扱う分野は基礎化学品、半導体・電子材料、食品素材、高機能無機材料、表面処理、高機能カーボンなどさまざまです。

会社の規模だけでなく、

  • 何の技術に強いのか
  • 特定市場でどの程度の存在感があるのか
  • 研究開発体制はどうなっているのか
  • 技術職の勤務地はどこなのか

まで見ると、企業ごとの違いが分かりやすくなります。

今回の調査で分かったこと

  • 500~1,000人前後の中堅企業にも、営業利益率20%を超える高収益企業や、経済産業省選定のGNT100(グローバルニッチトップ100選)製品を持つ企業がある
  • 500人未満でも、特定分野で世界シェア約40%を持つなど、規模以上の存在感を示す企業がある
  • 従業員1,000人前後の企業にも、酸化チタン国内シェア約1/3や世界初の量産化技術など、規模と技術力の両方を持つ企業がある
  • 本社が大阪府にあっても、研究所や工場、技術職の勤務地が大阪府内とは限らない
目次

大阪府で注目したい化学・素材メーカー6社

従業員数は原則として単体、売上高・営業利益率は最新通期の連結値です。

三栄源エフ・エフ・アイの社員数・売上高は公式公表値ですが、単体・連結の区分は明示されていません。

また、東洋炭素のみ2025年12月期、ほかの上場企業は2026年3月期の数値のため、決算期が異なる点にご注意ください。

大阪ソーダ|基礎化学・機能化学

会社の規模・業績

  • 売上高: 999.61億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 677人(単体)
  • 営業利益率: 17.6%
  • 年間休日: 124日
  • 月平均残業: 約12時間

実力を示す主な根拠

大阪ソーダは大阪市に本社を置き、基礎化学品だけでなく、機能化学品やヘルスケア分野まで事業を広げています。

DAP樹脂などの機能化学品に強みがあり、DAP樹脂は経済産業省のGNT100に選定されています。同社は、この製品を工業的に生産する世界唯一の企業と説明しています。

汎用品だけでなく、特殊化学品を含む高付加価値分野を持つ会社です。

主な理系職と大阪の拠点

大阪市に本社があります。

採用ではGコースとEコースがあり、Eコースは原則として転居を伴う転勤がありません。


扶桑化学工業|電子材料・ライフサイエンス

会社の規模・業績

  • 売上高: 769.26億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 623人(単体)
  • 営業利益率: 24.5%

実力を示す主な根拠

扶桑化学工業は、果実酸などを扱うライフサイエンス事業と電子材料事業を持つ化学メーカーです。

超高純度コロイダルシリカなどの高付加価値材料を扱い、半導体関連にもつながる電子材料分野を持っています。

食品・化学に近いライフサイエンスと、先端電子材料の両方を事業として持つ点が目を引きます。

主な理系職と大阪の拠点

新大阪にも研究開発機能があります。

一方、電子材料側は神戸などにも研究・生産機能があります。


第一稀元素化学工業|ジルコニウム材料

会社の規模・注目データ

  • 売上高: 357.51億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 457人(単体)
  • 営業利益率: 9.7%
  • 世界シェア: 自動車排ガス浄化触媒向けジルコニウム材料で約40%(同社推定)
  • 公的評価: 2020年版GNT100選定

実力を示す主な根拠

第一稀元素化学工業は、ジルコニウム化合物を中心に研究・製造するメーカーです。

自動車排ガス浄化触媒向けで世界市場に強いだけでなく、半導体、二次電池、燃料電池、医療材料などにも用途を広げています。

単体457人ながら、特定材料の世界市場で存在感を持っています。

主な理系職と大阪の拠点

大阪市に研究開発センターがあります。

研究開発職と大阪勤務を組み合わせて探す場合にも見やすい企業です。


石原産業|酸化チタン・機能材料・農薬

会社の規模・業績

  • 売上高: 1,548.97億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 1,130人(単体)
  • 営業利益率: 12.3%
  • 研究開発費: 112.45億円(2026年3月期)

実力を示す主な根拠

石原産業は大阪市に本社を置き、酸化チタン、機能材料、農薬などを展開しています。

酸化チタンは**国内シェア約1/3・国内No.1(同社調べ)**です。

さらに、国内で唯一、酸化チタン製造に塩素法を採用しています。

1,000人を超える会社規模に加え、研究開発への投資額も大きい会社です。

主な理系職と大阪の拠点

本社は大阪市にありますが、中央研究所や工場は滋賀・三重・兵庫などにもあります。


三栄源エフ・エフ・アイ|食品添加物・食品素材

会社の規模・注目データ

  • 売上高: 908億円(2026年3月期・公式公表値)
  • 社員数: 1,076人(公式公表値)
  • 研究員: 約300人
  • 年間休日: 124日

※社員数・売上高は公式公表値ですが、単体・連結の区分は明示されていません。

実力を示す主な根拠

三栄源エフ・エフ・アイは、食品添加物・食品原料を扱う総合メーカーです。

色、香り、味、食感、健康機能などを研究しており、電子材料や工業材料とは異なる形で化学・食品・素材の知識を生かせます。

主な理系職と大阪の拠点

豊中市に本社・本社工場があります。

食品素材や食品添加物の研究開発と大阪勤務の両方を考えやすい企業です。


東洋炭素|高機能カーボン

会社の規模・業績

  • 売上高: 461.89億円(2025年12月期・連結)
  • 従業員数: 976人(単体)
  • 営業利益率: 14.6%

実力を示す主な根拠

東洋炭素は、高機能カーボン製品を手掛けるメーカーです。

世界で初めて等方性黒鉛の量産化を実現しました。

高機能カーボンは半導体などの先端産業でも使われています。

主な理系職と大阪の拠点

大阪府に本社があります。

ただし、技術系総合職は香川県勤務が中心です。


主要6社を理系学生の視点で比べると

何を重視するかによって、候補になる会社は変わります。

  • 世界シェア・ニッチ技術を重視するなら: 第一稀元素化学工業、大阪ソーダ、東洋炭素
  • 収益性も確認したいなら: 扶桑化学工業、大阪ソーダ、東洋炭素
  • 1,000人前後の会社規模を重視するなら: 石原産業、東洋炭素、三栄源エフ・エフ・アイ
  • 大阪で研究・技術職を探したいなら: 大阪ソーダ、第一稀元素化学工業、扶桑化学工業など
  • 食品・生活に近い素材に関心があるなら: 三栄源エフ・エフ・アイ
  • 半導体・電子材料に関心があるなら: 扶桑化学工業、第一稀元素化学工業、東洋炭素

同じ化学・素材メーカーでも、会社規模、収益性、市場シェア、研究開発拠点の組み合わせはかなり異なります。

ほかにも知っておきたい大阪の実力メーカー

主要6社以外にも、収益性、独自技術、会社規模など、それぞれ異なる強みを持つ企業があります。

上村工業|めっき用化学品・表面処理

会社の規模・業績

  • 売上高: 917.84億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 284人(単体)
  • 営業利益率: 23.2%

実力を示す主な根拠

上村工業は、めっき用化学品と表面処理装置を手掛けています。

単体従業員数は284人ですが、連結売上高は900億円を超えています。

ただし、売上の多くを中国・台湾など海外グループ会社が占めているため、単体従業員数のわりに連結売上高が大きく見える点には注意が必要です。

従業員数だけでは事業規模を捉えにくい会社です。

主な理系職と大阪の拠点

枚方市にも研究・製造機能があります。


大阪有機化学工業|特殊アクリル・電子材料

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 405人(単体)
  • 営業利益率: 17.1%(2025年11月期)

実力を示す主な根拠

大阪有機化学工業は、特殊アクリル酸エステルや電子材料などを扱うメーカーです。

単体405人という規模ながら、高付加価値材料を扱い、2025年11月期の営業利益率は17.1%でした。

規模の大きさよりも、扱う材料と収益性に注目したい会社です。

主な理系職と大阪の拠点

電子材料などに関わる技術職があります。


日本精化|機能性素材

会社の規模・業績

  • 売上高: 337.96億円(2026年3月期・連結)
  • 従業員数: 415人(単体)
  • 営業利益率: 15.8%

実力を示す主な根拠

日本精化は、機能性素材を展開するメーカーです。

単体415人に対し、2026年3月期の営業利益率は15.8%でした。

数百人規模の素材メーカーの中で、収益性も合わせて比較できます。

主な理系職と大阪の拠点

機能性素材に関わる技術分野があります。


ニッカトー|工業用セラミックス

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 344人(単体)
  • 主な事業: 工業用セラミックス、計測制御機器、電気炉
  • 工場: 2拠点とも大阪府内

実力を示す主な根拠

ニッカトーは堺市に本社を置き、工業用セラミックスを中心に、計測制御機器や電気炉も手掛けています。

材料メーカーでありながら、計測制御機器や電気炉まで扱う事業構成です。

主な理系職と大阪の拠点

研究、品質、生産系の仕事があります。

工場2拠点はいずれも大阪府内です。


白石工業|炭酸カルシウム

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 214人(単体)
  • 公的評価: 2020年版GNT100選定
  • 世界シェア: 対象製品で約20%(経済産業省資料)

実力を示す主な根拠

白石工業は、シーリング材・接着剤向け炭酸カルシウムで2020年版GNT100に選ばれています。

経済産業省資料では、対象製品の世界市場シェアは約20%とされています。

従業員214人という小規模ながら、特定分野の世界シェアを確保している会社です。

主な理系職と大阪の拠点

炭酸カルシウムを中心とした専門材料に関わる会社です。


住友精化|高吸水性樹脂・機能性材料

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 1,038人(単体)
  • 主な分野: 高吸水性樹脂、機能性材料
  • 技術系新卒採用: 継続して実施

実力を示す主な根拠

住友精化は、高吸水性樹脂や機能性材料を展開しています。

単体従業員数は1,000人を超えており、一定の会社規模を持つ化学・素材メーカーとして比較できます。

主な理系職と大阪の拠点

技術系新卒採用を継続しています。

研究・製造職の勤務地は大阪以外も含まれます。


コニシ|接着剤・化成品

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 725人(単体)
  • 年間休日: 130日
  • 平均有給取得日数: 13.4日

実力を示す主な根拠

コニシは「ボンド」の知名度が高い企業ですが、一般向け商品だけでなく、BtoBの接着技術や化成品事業も持っています。

身近な商品を持つメーカーでありながら、産業用途の接着技術にも事業を広げています。

主な理系職と大阪の拠点

接着剤や化成品に関わる技術分野があります。


倉敷紡績|化成品・先端技術

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 1,090人(単体)
  • 主な分野: 繊維、化成品、先端技術

実力を示す主な根拠

倉敷紡績は「クラボウ」として繊維の印象がありますが、化成品や先端技術分野も展開しています。

化学専業メーカーだけでなく、複数の技術分野を持つ1,000人規模の企業として見ることができます。

主な理系職と大阪の拠点

化成品や先端技術分野に関わる技術職があります。


高圧ガス工業|産業ガス・化成品

会社の規模・注目データ

  • 従業員数: 606人(単体)
  • 主な事業: 産業ガス、化成品、電子機器

実力を示す主な根拠

高圧ガス工業は産業ガスを中心に、化成品や電子機器にも事業を広げています。

化学だけに限定されず、異なる技術分野を事業として持つ会社です。

主な理系職と大阪の拠点

研究、生産技術などの理系職があります。

全国に事業所があるため、配属先は大阪府外になる可能性もあります。


テイカ|圧電材料・微粒子酸化チタン

会社の規模・業績

  • 従業員数: 577人(単体)
  • 営業利益率: 3.8%(2026年3月期)
  • 最終損益: 赤字(2026年3月期)

実力を示す主な根拠

テイカは、圧電材料、微粒子酸化チタン、表面処理製品などを展開しています。

専門性の高い材料を持つ一方、2026年3月期は営業利益率3.8%、最終赤字でした。

技術や製品だけでなく、直近の業績も分けて見たい企業です。

主な理系職と大阪の拠点

材料分野に関わる技術職があります。


大阪本社でも、大阪で技術職として働けるとは限らない

地域で企業を探すときは、本社所在地だけで判断すると、実際の勤務地を見誤ることがあります。

本社所在地 ≠ 研究所所在地 ≠ 工場所在地 ≠ 新卒技術職の初任地

だからです。

今回紹介した企業でも違いがあります。

東洋炭素は大阪府に本社がありますが、技術系総合職は香川県勤務が中心です。

石原産業も、研究所や工場は滋賀・三重・兵庫などにあります。住友精化や高圧ガス工業も、技術職の勤務地は大阪府内だけではありません。

一方、大阪ソーダには勤務地を限定する採用コースがあり、第一稀元素化学工業には大阪市内に研究開発センターがあります。

ニッカトーは工場2拠点がいずれも大阪府内です。

同じ「大阪のメーカー」でも、技術職の勤務地はかなり異なります。

大阪で働くことを重視する場合は、次の順番で確認すると判断しやすくなります。

  1. 募集されている職種
  2. 職種ごとの初任地
  3. 研究所・工場の所在地
  4. 採用コースの違い
  5. 転勤・異動の範囲

気になる企業が見つかったら、次は仕事内容と勤務地を確認する

大阪の化学・素材メーカーには、高収益企業、世界シェア級の企業、1,000人前後の研究開発型メーカー、数百人規模でも特定技術で強い企業があります。

候補を見つけたあとは、知名度や売上高だけで決めるのではなく、

  • 何の技術で強いのか
  • その技術がどこで使われているのか
  • 自分がどんな仕事をするのか
  • その仕事の勤務地はどこなのか

まで確認してみてください。

まず3~5社ほど候補を絞り、公式採用ページや企業情報を使って、仕事内容、勤務地、配属、採用人数を比較すると企業研究を進めやすくなります。

気になる企業の口コミ・選考情報も確認する

気になる企業が見つかったら、公式の採用情報に加えて、社員・元社員の口コミや過去の選考体験記も参考になります。

就活会議では、この記事で紹介した大阪ソーダ、扶桑化学工業、第一稀元素化学工業、石原産業、東洋炭素などの口コミやES・選考体験記を確認できます。職場の雰囲気や働き方、過去の面接で聞かれた質問などを調べるときに役立ちます。

ただし、口コミは個人の経験であり、職種や部署、勤務時期によって状況が異なります。過去の選考内容も現在と同じとは限りません。特に勤務地や配属条件は、最新の募集要項や企業への質問で確認してください。

就活口コミサービス「就活会議」

自分で探しても候補が足りない場合は

ここまでの企業紹介や各社の採用情報を見ても、応募したい企業が十分に見つからないことがあります。そのようなときは、就活エージェントを使うのも一つの方法です。自分では見つけにくかったメーカーや、希望の職種・勤務地に近い企業を紹介してもらえる場合があります。

大阪府や関西圏でメーカーを探している人に向けて、企業探しの幅を広げる方法や就活エージェントごとの違いを 大阪府のメーカー就活で使いたい就活エージェント で解説しています。応募先をもう少し増やしたい、自分だけでは探しきれないと感じたときは、あわせて読んでみてください。

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