3月から就活を本格的に始めた人もいると思います。
動き始めてみると、夏や冬のインターンに参加した人や、早期選考を受けている人がいることに気づきます。そこで焦って、自己分析、業界研究、ES、面接対策をすべて最初からやろうとすると、応募そのものが遅れてしまいがちです。
3月からは、応募できる企業を増やしながら、ESや面接の準備も同時に進めていきます。
理系の場合は、学校推薦を使えるかどうかも最初に確認しておきたいところです。推薦を利用できれば、自由応募とは別のルートから本選考へ進める場合があります。
この記事で分かること
- 3月から就活を始めた場合の、本選考の進め方
- 理系学生が学校推薦を使うときに確認したいこと
- 今は後回しにしてよい準備
- 自分だけで進みにくいときの相談先
3月からの本選考は、この5つの順番で進める
- 学校推薦と自由応募の応募先・締切を押さえる
- ESに使う材料を先にそろえる
- 準備の完成を待たずに応募する
- ESに書いた内容を、面接でも話せるようにする
- 選考中の企業が減ってきたら、候補を追加する
1.学校推薦と自由応募の応募先・締切を押さえる
最初に確認したいのは、今から受けられる企業がどれくらいあるかです。自己分析やESの練習をしても、受ける企業がなければ選考は始まりません。自由応募で受けられる企業と、学校推薦で受けられる企業の両方を確認して、本選考に進める先を押さえていきます。
学校推薦の有無を最初に確認する
理系の就活では、大学や学部、学科、研究室などを通した学校推薦を利用できることがあります。企業から大学に推薦枠が届き、学内で希望者を決めて応募する仕組みで、応募方法や選考の進み方は大学・学科・企業によって違います。
推薦で応募すると、書類選考や一部の選考が省略されたり、自由応募より短い期間で選考が進んだりする企業があります。3月から始めた人は、夏や冬に準備してきた人と比べて、自由応募の準備が間に合わない場面が出てきます。推薦なら、本命の企業の選考へ早く進める可能性があり、準備の差を縮めやすい点が大きなメリットです。
ただし、学校推薦は本命の企業に使う制度で、自由応募のように候補を広げて受ける使い方はできません。次の点に注意してください。
- 推薦が決まったあとや選考途中、内定後の辞退は、原則としてできない
- 推薦を使っている間の併願は、大学や学科でルールが決まっていることが多い
- 応募できるのは、学校に推薦枠がある企業が中心になる
- 推薦でも、選考に通らないことがある
学校推薦は大学と企業の信頼関係で成り立っているため、申し込む前に「この企業から内定が出たら入社するか」を考えておく必要があります。早くから自由応募で動いている人は、こうした制約を理由に推薦を使わないこともありますが、3月から始める場合は、入社したい企業に推薦枠があるなら確認する価値は大きいと思います。入社したい本命の企業があるなら、推薦の有無は早めに聞いておきましょう。
確認先は、大学のキャリアセンター、学科や学部の就職担当、研究室の先生、研究室や学科の先輩などです。キャリアセンターの使い方は、大学キャリアセンターと学内就活サイトの活用法 で確認できます。
特に聞いておきたいのは次の3点です。
- 推薦枠のある企業
- 学内の応募期限と手続き
- 併願や推薦決定後のルール
学校によっては春の早い時期から学内募集が始まるので、3月に入ったら早めに聞いておくと安心です。
自由応募の候補は幅を持たせて残す
自由応募では、この段階で第一志望を一社に決める必要はありません。気になる企業を見つけるたびに「本当にここでよいのか」と比べ続けていると、応募先がなかなか増えていきません。志望度に多少差があっても、本選考で受ける可能性がある企業は候補に残しておきましょう。
企業を見るときは、次の点が確認できれば、まず候補に入れて構いません。
- 仕事内容に興味を持てそうか
- 自分の専攻や経験との接点があるか
- 働き方や勤務地が大きく希望から外れていないか
- 選考を受けながら詳しく知りたいと思えるか
また、名前を知っている大手メーカーだけで探すと、応募できる企業が限られます。メーカーには、完成品を作る会社だけでなく、素材、部品、装置などを扱うBtoB企業にも技術職の採用があります。知名度だけで絞らず、仕事内容や自分の技術分野との接点から探すと、候補を広げやすくなります。
候補がなかなか増えないときは、出遅れた人の企業選び で応募先の探し方と絞り方を確認できます。
締切と選考状況を一覧にしておく
候補ができたら、企業名だけでなく、次の内容も一緒に書き出しておきます。
- エントリーやESの締切(推薦の場合は学内の締切)
- 適性検査の有無
- 面接の予定
- 今どこまで進んでいるか
見た目のきれいな表は必要ありません。「今すぐ対応する企業」「今週準備する企業」「追加で探す企業」が分かれば十分です。
2.ESに使う材料を先にそろえる
応募先が見えてきたら、次はESに使う材料を用意します。ここで自己分析を最初から細かくやり直すと、それだけで時間がかかります。まずは選考で使うことが多い次の4つを、文章にできる状態にしておきましょう。
- 自己PRに使う経験
- ガクチカに使う経験
- 研究内容
- 志望動機につながる考え
一社ずつ完璧に書き上げるより、複数の企業で使える形を先に作っておくほうが、その後の応募を進めやすくなります。研究内容は、専門用語を並べるだけで終わらせず、何を目的にどのように取り組んでいるのかを専門外の人にも伝わるようにしておくと、ESにも面接にも使えます。推薦応募でも志望理由や研究内容を伝える場面があるため、この準備はそのまま使えます。
志望動機は、興味のある業界や仕事、自分の専攻や経験とのつながりなど、共通する部分を先に考えておきます。そのうえで「なぜこの企業なのか」を企業ごとに加えれば、毎回ゼロから考え直さずに済みます。
経験の振り返りが進まず、自己PRやガクチカを書き始められない場合は、出遅れた人の自己分析 で、選考に使う内容に絞って進められます。
3.準備の完成を待たずに応募する
3月以降は、企業を探す、ESを書く、面接に備えるという作業を同時に進めることになります。準備が十分だと感じるまで待っていると、その間に応募締切を迎える企業も出てきます。
何も準備せずに応募するという意味ではありません。自己PRや研究内容など、必要な材料をある程度そろえたら、締切に合わせて応募を始めます。応募したあとも、企業研究や面接準備は続けられます。一社出して終わりにせず、複数の企業を並行して進めておくと、選考が止まりにくくなります。
4.ESに書いた内容を、面接でも話せるようにする
企業によっては、書類選考の通過後すぐに面接の日程が決まります。ESを出してから準備を始めると、研究や授業と重なって時間が取れないことがあります。
ESを書いたら、その内容を一度声に出して説明してみましょう。特に、自己PRで使った経験、ガクチカ、研究内容、志望理由については、書いた文章をそのまま読むのではなく、背景や行動した理由まで自分の言葉で話せるかを見ておきます。文章では自然に見えても、声に出すと説明しにくい部分が見つかることがあります。そこを直しておくと、ESと面接の両方を見直せます。
ESの締切や面接が近く、短期間でまとめる必要があるときは、ES・面接の短期対策 で優先する内容を確認できます。
5.選考中の企業が減ってきたら、候補を追加する
選考が進むと、辞退や不合格によって、選考中の企業は少しずつ減っていきます。すべての結果が出るまで待たず、選考中の企業数を定期的に見て、少なくなってきたら新しい候補を追加しましょう。
学校推薦を利用している場合は、併願のルールに従いながら、認められている範囲で自由応募も進めておきます。推薦の選考に通らなかったときも、次へ動きやすくなります。
今は後回しにしてよい準備
3月から始めると、遅れた分まで全部やらなければと思いがちです。次のことは、最初から完成させなくても構いません。
- すべての業界を調べ切る
- 企業研究ノートを細かく作り込む
どちらも不要ではありませんが、本選考が動いている時期は、応募する企業に必要な部分から補っていけば十分です。
自分だけで進みにくいときの相談先
AIは、すでにある情報をまとめるときに使う
AIは、白紙から答えを作ってもらうより、自分の経験をもとに自己PRに使えそうな要素を確認したり、ESから面接で聞かれそうな質問を考えたりするときに使いやすい道具です。AIが出した強みや志望理由は、そのまま使わず、実際の経験と合っているか、自分で説明できるかを見てから使ってください。
AIの使い方は、AI活用ガイド で詳しく確認できます。
応募先が足りないときは、学内や第三者にも相談する
今から応募できる企業が見つからない、企業探しとES・面接対策を同時に進めるのが難しいという場合は、大学のキャリアセンターや先輩に相談する方法があります。
就活エージェントを使い、紹介を受けながら企業候補を増やす方法もあります。ただし、紹介される企業には偏りが出ることもあります。紹介された企業にそのまま決めず、自分でも仕事内容や条件を調べて判断してください。自分で応募先を確保して選考を進められているなら、無理に使う必要はありません。
応募先が足りない、選考対策を一人で回しきれないという場合は、就活を立て直すエージェント比較 でサービスごとの違いを比べられます。
まとめ|3月からは、本選考を止めないことを優先する
3月から就活を始めた場合は、まず学校推薦の有無と自由応募で受けられる企業を確認し、締切を押さえます。そのあと、ESに使う材料をそろえ、応募しながら面接の準備も進めていきます。
すべての準備を一つずつ完成させてから次へ進むより、今受けられる企業の選考を止めないことを優先してみてください。
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