理系の選考対策完全ガイド|自己分析からES・Webテスト・面接まで

※本記事にはプロモーションが含まれています。

就活の選考対策を始めようと思っても、自己分析、ES、Webテスト、面接のどれから手をつければよいのか迷うことがあります。

選考にはそれぞれ違った準備が必要です。ただし、すべてを最初から完璧にする必要はありません。就活を始めたばかりなのか、ESの締め切りが近いのか、面接を控えているのかによって、優先する対策は変わります。

この記事では、今の状況に合わせた準備の順番と、自己分析から面接までの対策方法を解説します。

目次

選考対策は今の状況に合わせて進める

まずは、今の自分がどの段階にいるかを表で確認します。

現在の状況優先する対策
就活を始めたばかり自己分析で経験・強み・興味のある仕事を考える
ESの提出が近い自己PR・ガクチカ・志望動機を文章にする
Webテストが近い受検形式を確認し、必要な問題を練習する
面接が近い提出したESを見直し、深掘り質問と声に出す練習を行う
ESと面接の両方が準備不足共通する経験や強みを使って、両方の回答を作る
複数の選考が重なっている締め切りと選考日を確認し、近いものから準備する

ESと面接の両方が迫っている場合は、【ES・面接の短期対策】で、限られた時間で準備する順番を確認できます。

自己分析はESと面接の両方で使える

自己分析には、大きく分けて二つの目的があります。

一つは、自分の経験や強みを企業へ伝えるため。もう一つは、自分に合う企業や職種を選び、志望理由を考えるためです。

自分の経験や強みを企業へ伝える

自己PRやガクチカ、面接での回答を考えるときは、これまでの経験を振り返ります。

研究、授業、アルバイト、サークル、趣味などから、自分が力を入れて取り組んだことを書き出してみると、材料が見つかりやすくなります。

それぞれについて、次のことを考えます。

  • 何に取り組んだのか
  • どのような課題があったのか
  • 自分は何を考え、どう行動したのか
  • 結果はどうなったのか
  • その経験から自分のどのような特徴が分かるか

経験を振り返るときは、成果の大きさだけでなく、自分が何を考えて行動したかに目を向けます。目立つ成果がなくても、自分の強みや行動の特徴を見つける材料になります。

企業や職種を選ぶために自分の考えを知る

もう一つの自己分析は、どのような仕事や働き方を望んでいるかを考えることです。

例えば、次のようなことを振り返ります。

  • 学んでいて面白いと感じた分野
  • 研究や授業で興味を持って取り組めたこと
  • 自分が得意だと感じる作業
  • 関心のある製品や技術
  • 仕事や働き方で重視したい条件

こうしたことを考えると、研究職、開発職、設計職など、どの仕事に興味があるのかが少しずつ見えてきます。

将来の夢や就活の軸が、最初からはっきりしている必要はありません。

今の自分が興味を持てる仕事や、納得できる働き方を考え、企業研究や選考を進めながら見直していけば大丈夫です。

自己分析をさらに詳しく進めたい場合は、【理系の自己分析完全ガイド】を参考にしてください。

ESは伝える内容を決めてから文章にする

ES(エントリーシート)は、自分の経験、強み、志望理由などを企業に伝える書類です。

最初からきれいな文章を書こうとすると、何を伝えたいのか分からなくなることがあります。

まずは質問に対して何を答えるかを決め、その後で文章を整えると進めやすくなります。

自己PR・ガクチカ・志望動機で伝えること

ESでよく聞かれる質問には、それぞれ違った目的があります。

質問主に伝える内容
自己PR自分の強みと、それが表れた経験
ガクチカ学生時代に取り組んだこと、そのときの考えや行動
志望動機その企業・職種に関心を持った理由と、入社後に取り組みたいこと
研究内容研究の目的、自分の担当、工夫していること

例えば、研究で測定結果が安定しない問題に取り組み、方法を改善した経験があるとします。

ガクチカでは、測定結果が安定しない原因をどう考え、改善のために何を試し、結果として何が変わったのかを説明します。

自己PRでは、同じ経験から「原因を考えて改善を続けられる」「根拠を持って方法を見直せる」といった自分の強みを伝えます。

ガクチカは取り組んだ経験と行動、自己PRはそこから分かる強みが中心です。

研究内容は、専門外の人が読むことも考えて、研究の目的と自分の担当が分かるように書きます。

書いた後は質問に答えているか確認する

文章を書き終えたら、次の点を確認します。

  • 質問に対する答えが書かれているか
  • 自分の行動や考えが伝わるか
  • 初めて読む人にも内容が分かるか
  • 指定文字数や提出条件を守っているか

内容が伝わる状態になってから、言い回しや文章の長さを調整します。

ESの構成や書き方、自己PR・ガクチカ・志望動機の作成方法は、【理系ES対策完全ガイド】で詳しく解説しています。

Webテストは受検形式に合わせて準備する

Webテストなどの能力検査では、言語・非言語・英語などの問題が出題されます。

企業によって使用する検査や出題内容が違うため、応募先が決まっている場合は、受検形式を確認してから対策を進めましょう。

志望企業が決まっていない場合はSPIの基本問題から始める

まだ応募先が決まっていない場合は、まずSPIの言語・非言語の基本問題に触れてみる方法があります。

非言語では、割合、損益、速さ、確率、推論、表の読み取りなど、学校で学んだ内容でも久しぶりに解くと戸惑う問題があります。

最初は時間を測らずに解くと、忘れている考え方や苦手な分野が見えてきます。

例えば、割合や確率の解き方を忘れているなら、解説を読みながら基本問題を解き直します。

この段階では、難しい問題を大量に解く必要はありません。まずは基本問題の解き方を思い出し、苦手な分野を見つけることから始めれば十分です。

応募先が決まったら検査形式を確認する

企業によっては、SPI以外に玉手箱やTG-WEBなどの検査を採用している場合があります。

応募先が決まったら、次の点を確認します。

  • どの検査形式が使われるのか
  • 自宅受検か、テストセンターなどでの受検か
  • どのような分野が出題されるのか
  • 制限時間はどのくらいか
  • 英語問題が含まれるか

大学のキャリアセンターや卒業生の選考報告、就活情報サイトなどから、過去の受検形式を調べられることもあります。

ただし、企業の選考方法は年度によって変わる場合があります。実際に受検するときは、企業から届く案内を優先してください。

本番に近い時間で練習する

基本問題が解けるようになったら、制限時間を意識して練習します。

例えば、非言語問題で解き方は分かっていても、考えるのに時間がかかりすぎると、最後まで解答できないことがあります。

苦手な問題は解説を読んで解き直し、慣れてきたら時間を測って取り組むと、本番に近い感覚がつかめます。

受検する予定のない形式まで幅広く勉強する必要はありません。応募先の形式と自分の苦手分野を中心に進めれば、ESや面接の準備時間も確保しやすくなります。

性格検査は普段の自分に近い答えを選ぶ

性格検査では、普段の考え方や行動の傾向について質問されます。

能力検査のように、問題の解き方を覚えて正答数を増やすものではありません。

企業に好まれそうな人物像に合わせて回答を作り込むと、似た質問に対する答えが食い違ったり、面接で話す自分の姿と合わなくなったりすることがあります。

例えば、「一人で集中して取り組むのが好き」と「人と協力するのが得意」は、一見反対に見える回答ですが、必ずしも矛盾しません。

普段は一人で集中して作業しながら、必要な場面では周囲と協力する人もいます。状況によって両方当てはまるのであれば、そのまま回答して構いません。

質問をよく読み、普段の自分の行動や考え方に近い答えを選びましょう。

面接はESの内容を自分の言葉で説明する

面接では、ESに書いた経験や志望理由について、さらに詳しく聞かれることがあります。

ESの内容は、自分の言葉で説明できるようにしておくと安心です。

ESの内容を深掘りされても答えられるようにする

例えば、ガクチカで研究の改善経験を書いた場合、次のような質問が考えられます。

  • なぜその課題に取り組んだのですか?
  • なぜその方法を選んだのですか?
  • 他の方法は考えませんでしたか?
  • うまくいかなかったときはどうしましたか?
  • その経験を仕事でどう生かせると思いますか?

こうした質問に答えるためには、当時の自分の考えまで振り返る必要があります。

回答を丸暗記するより、伝えたい結論と、その理由になる経験を押さえておくと、質問の仕方が変わっても話しやすくなります。

志望動機は自分と企業の接点を説明する

面接では、なぜその会社や職種を選んだのかも聞かれます。

企業の技術力や製品に魅力を感じた場合は、そこに自分が関心を持った理由も説明します。

例えば、研究で測定結果のばらつきの原因を調べるうちに、計測機器の仕組みに興味を持ったとします。

その経験がきっかけで計測機器の開発に関わりたいと考えるようになったのであれば、計測機器メーカーを志望する理由として説明できます。

自分の経験や興味と、企業で取り組める仕事がどこでつながるのかを考えておくと、志望理由を説明しやすくなります。

研究内容は専門外の面接官にも説明できるようにする

理系の面接では、研究内容について質問されることがあります。

技術面接では研究手法を詳しく聞かれる場合もありますが、人事担当者が同じ専門分野に詳しいとは限りません。

まずは、次の順番で説明する練習をしておくと話しやすくなります。

  1. 何を研究しているのか
  2. なぜその研究が必要なのか
  3. どのような課題があるのか
  4. 自分は何を担当しているのか
  5. どのような工夫や結果があったのか

専門的な手法や実験条件は、質問されたときに補足すれば十分です。

まだ研究成果が出ていない場合でも、現在取り組んでいる課題や、改善のために試していることを説明できます。

一度は声に出して練習する

頭の中で回答を考えるだけでは、実際に話したときの分かりやすさまでは確認できません。

面接前には、自己紹介、自己PR、ガクチカ、志望動機、研究内容などを声に出して説明してみましょう。

スマートフォンで録音すると、話が長すぎないか、専門用語が多すぎないか、結論が分かりやすいかを確認できます。

面接の基本的な考え方や、企業が確認していることは、【理系の面接対策完全ガイド】で詳しく説明しています。

ES・面接の準備に過去の選考情報を活用する

ESや面接の準備では、応募する企業の過去の選考情報も参考になります。

例えば、次のような情報です。

  • 過去にどのようなESの設問が出されたか
  • 面接でどのような質問をされたか
  • 研究内容について、どの程度詳しく聞かれたか
  • 選考がどのような順番で進んだか

こうした情報を調べる方法の一つが「就活会議」です。

就活会議では、企業の口コミのほか、先輩のESや面接体験記などを確認できます。掲載されている情報は企業によって異なりますが、応募先の選考をイメージしたいときに役立ちます。

ただし、過去の設問や質問が今年も同じとは限りません。また、口コミは個人の経験に基づくもので、部署や時期によって状況が異なります。

過去の情報を参考にしながら、自分の経験や考えを使って準備しましょう。

就活口コミサービス「就活会議」

一人で選考対策が進まないときの相談先

ESや面接の準備をしていると、自分では何が足りないのか分からなくなることがあります。

そんなときは、AIや大学のキャリアセンターなどを使う方法もあります。

AIは文章の見直しや面接練習に使える

AIには、ESを読んでもらって分かりにくい部分を指摘してもらったり、面接で聞かれそうな質問を出してもらったりできます。

例えば、自分で書いたガクチカを入力し、「初めて読む人に伝わりにくい部分を教えてください」と頼む方法があります。

面接練習では、回答に対して追加の質問を出してもらうこともできます。

ただし、経験や志望理由そのものをAIに作ってもらうと、面接で詳しく聞かれたときに説明できなくなるおそれがあります。

AIは文章の見直しや練習相手として使い、内容は自分で考えましょう。研究上の非公開情報や個人情報を入力するときも注意が必要です。

大学のキャリアセンターで第三者に見てもらう

大学のキャリアセンターでは、ES添削や模擬面接などの支援を受けられる場合があります。

自分で応募する企業のESを見てもらいたい場合や、面接での話し方を確認してもらいたい場合に向いています。

利用できる内容や予約方法は大学によって違うため、自分の大学の案内を確認してみてください。

企業紹介も受けながら対策したい場合はエージェントも選択肢になる

自分で練習したり、AIやキャリアセンターを利用したりして改善できるのであれば、そのまま進めて構いません。

一方、ESや面接の対策を続けても選考が進まず、応募先の企業も増やしたい場合は、就活エージェントを使う方法があります。

就活エージェントは、主に取引のある企業から希望に合う求人を紹介し、その企業への応募や選考対策を支援するサービスです。

自分で応募した企業のES添削や模擬面接だけを依頼できるとは限りません。

利用する場合は、希望する地域や職種の企業を紹介してもらえそうか、どのような選考支援を受けられるかを確認します。紹介された企業への応募も、自分の希望に合うかを考えて判断できます。

自分でできる対策と、エージェントを使う目安については、【ES・面接対策が不安な理系学生へ】で詳しく解説しています。

まとめ|今の選考に必要な準備から始めよう

選考対策は、今の就活の進み具合によって優先する内容が変わります。

ESの締め切りや面接日が近い場合は、直近の選考で必要な準備から始めましょう。

一人で進めにくいときは、AIや大学のキャリアセンターに相談する方法もあります。

目次